自費の詰め物や被せ物って、どうして値段が違うの?|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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自費の詰め物や被せ物って、どうして値段が違うの?

2025/08/10

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自費の詰め物や被せ物って、どうして値段が違うの?

今回は、患者さんからよく聞かれる疑問のひとつにお答えしていきます。

「同じセラミックの治療って聞いたのに、病院によってこんなに金額が違うのはどうしてですか?」
「○万円のところもあれば、10万円以上かかるところもあるんですね」

こうしたご質問、とてもよくわかります。
歯の治療って目に見えづらい部分が多いので、金額の違いがあると不安になりますよね。
でも実は、そこにはちゃんとした理由があるんです。

今回は、自費治療の詰め物や被せ物の価格差が生まれる理由について、できるだけわかりやすくお話ししてみます。

◉そもそも「自費治療」ってなにが違うの?

まず大前提として、自費診療は保険診療とは異なり、「国のルール」に縛られません。
使える材料・製作にかける時間・技工の精度・見た目へのこだわりなど、すべて自由に設計できます。
だからこそ、仕上がりの質も治療の幅も広がるのですが、その分、金額にも差が出やすくなるんです。

ただし、「高ければいい」「安いとダメ」ではなく、どんな要素が関係しているのかを知っておくと、納得した選択がしやすくなります。

◉自費治療の価格差が生まれる主なポイント

では実際に、どこで差が出るのかを見ていきましょう。以下のようなポイントが関係しています。

① 使用する素材の種類とグレード

「セラミック」とひとことで言っても、実はさまざまな種類があります。

たとえば――
・オールセラミック(透明感があり、見た目重視)
・ジルコニア(非常に硬く、割れにくい)
・ハイブリッドセラミック(セラミック+樹脂で価格を抑えたもの)
・フェルスパー系陶材(自然な色再現に優れた高級素材)

素材によって、見た目・耐久性・適応できる部位・変色のしやすさなどが違ってきます。
当然ながら、より高度で精密な素材になるほど、技工の手間や原材料のコストも高くなります。

② 技工物を作る「技工所」のレベル

歯科医院が詰め物や被せ物を作るときには、技工所という外部の専門機関に依頼します。
この技工所のレベルによって、仕上がりの精度・色合わせの正確さ・適合の良さが大きく変わります。

たとえば――
・全国展開の大量生産型ラボ(価格を抑えやすいが精度はややばらつきあり)
・高精度を追求する小規模技工所(色調再現、適合精度に非常に優れる)
・一人の技工士が一貫対応する“専属型ラボ”(仕上がりは芸術作品レベル)

そのため、同じ“ジルコニア”の被せ物でも、どこで・誰が・どう作るかによって金額が変わってきます。

③ 診療プロセスと型取りの精度

詰め物・被せ物を作る前の「型取り」も非常に大切です。
医院によっては、保険と同じ型取り材を使うところもあれば、より精密な材料(シリコン印象材など)を使うところもあります。

また、近年では3Dスキャナーを使った「デジタル印象」も導入が進んでおり、これも技術レベルや設備によって治療費に反映されます。

加えて、噛み合わせ調整や仮歯の精度など、見えない部分にも多くの工夫が必要です。
細かいところまで丁寧に処置を重ねるかどうかでも、価格は変わってくるのです。

④ 技術料と治療にかける時間

自費診療では、歯科医師自身の“技術料”が価格に反映されます。
これは「技術に自信がある」「丁寧な治療をする」という姿勢そのものでもあり、価格に見合うだけの工程や調整、説明に時間をかけていることが多いです。

たとえば――
・1本の被せ物のために、2回以上の試適や色合わせを行う
・噛み合わせの分析に時間をかける
・治療全体をトータルで設計し、再発しないように処置する

このようなこだわりが、費用として表れるわけですね。

◉価格ではなく「内容」を比べるのが大事

自費診療の費用には、材料費+技術料+時間+外注コストが含まれています。
単純に「A歯科は5万円、B歯科は10万円」という数字だけで比較するのではなく、何が含まれているのかどういった工程を経ているのかを見ることが大切です。

「なぜこの金額になるのか」という説明がしっかりされている医院は、信頼できる一つの目安になるかもしれません。


あなたにとって“適正な治療”を一緒に探していきましょう

とはいえ、高額な治療は簡単に決められるものではありませんよね。
だからこそ私たちは、治療内容・素材・金額の内訳などを、できるだけ丁寧にご説明するよう心がけています。

「もっとシンプルに済ませたい」
「なるべく長持ちして見た目もキレイにしたい」
「なるべく金属は使いたくない」

そういったご希望をじっくりお聞きした上で、最適な選択肢をご提案しています。
自費か保険かという二択ではなく、「何を優先したいのか」が何より大切と考えております。

ご自身の治療が納得のいくものになるよう、ぜひ気軽にご相談ください。
選んだあとに「これで良かった」と思えるような治療を、私たちは全力でサポートしていきます。
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あなたの大切な歯を一緒にサポートします。
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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