妊娠中の歯科治療、いつ受けるのがベスト?知っておきたい注意点
2025/10/07
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妊娠中の歯科治療、いつ受けるのがベスト?知っておきたい注意点
妊娠中は体調の変化が大きく、口の中の状態も影響を受けやすくなります。
つわりで歯磨きがしづらくなったり、ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすくなったりするため、虫歯や歯周病のリスクが高まる時期です。
しかし一方で、「妊娠しているけれど歯の治療は受けても大丈夫なのか」「赤ちゃんに悪影響はないのか」と不安を感じる人も少なくありません。
実際には、妊娠中でも歯科治療は可能ですが、時期や内容によって注意すべきポイントがあります。
今回は妊娠期の歯科治療について、安心して受けられるタイミングと気をつけたいことを分かりやすく解説していきます。
妊娠初期は慎重に
妊娠0〜12週ごろの初期は、赤ちゃんの臓器が形成される大切な時期です。
この時期は流産のリスクも比較的高く、母体もつわりなどで体調が不安定になりやすいため、できるだけ緊急性の高い治療以外は避けたほうが安心です。
例えば激しい痛みや膿がたまっている場合などは応急処置を行う必要がありますが、本格的な治療は可能であれば安定期に入ってから進めるのが望ましいとされています。
初期の段階では、検診やブラッシング指導などの軽いケアにとどめておくのが一般的です。
安定期は治療に適した時期
妊娠13〜27週の安定期に入ると、母体の体調も比較的落ち着き、胎児も成長段階が安定してきます。
この時期が最も歯科治療に適していると考えられています。
虫歯の治療や詰め物、歯周病の処置などは安定期に計画的に行うのが理想です。
椅子に長時間座ることも負担が少なくなり、精神的にも落ち着いて受診しやすくなります。
特に歯周病は早産や低体重児出産との関連が指摘されているため、安定期にきちんと治療しておくことが母体にも赤ちゃんにも良い影響を与えます。
妊娠後期は無理のない範囲で
妊娠28週以降の後期になると、お腹が大きくなり、長時間仰向けに寝て治療を受けることがつらくなることがあります。体への負担も大きいため、この時期はできるだけ応急処置や短時間で済む治療にとどめるのが現実的です。
歯が痛んだり腫れたりして放置するのは危険ですが、広範囲の治療や時間がかかる処置は産後に延期することも検討されます。
どうしても治療が必要な場合は、椅子の角度を調整したり休憩をはさみながら進めてもらえるよう歯科医に相談すると良いでしょう。
妊娠中に注意したいポイント
妊娠中に歯科治療を受ける際には、いくつか知っておくと安心できることがあります。
まずレントゲンについてですが、歯科用のレントゲンは被ばく量が非常に少なく、防護エプロンを着用すれば胎児への影響はほとんどないとされています。
それでも心配な場合は、撮影を最低限にするようお願いすることが可能です。
麻酔についても、通常の局所麻酔はごく少量であり、胎児に影響が出る心配はほとんどありません。
むしろ痛みを我慢してストレスをためる方が母体にも赤ちゃんにも良くないため、必要なときは遠慮なく使用するのが安全です。
服薬に関しては、妊娠中に避けたほうがよい薬もあるため、必ず妊娠していることを伝えた上で処方を受けましょう。
歯科医と産科医の連携によって、より安心した治療を受けることができます。
まとめ
妊娠中でも歯科治療は可能ですが、時期によって適した内容が異なります。
初期は応急処置中心に、安定期は積極的に治療を進め、後期は母体の負担を考えて無理のない範囲で対応するのが基本です。
レントゲンや麻酔も正しく使えば心配は少なく、むしろ治療を先延ばしにして症状を悪化させる方がリスクは大きくなります。
大切なのは、妊娠していることを必ず歯科医に伝え、体調に合わせた治療を受けることです。
お母さんの健康はそのまま赤ちゃんの健康にもつながります。
妊娠中だからこそ、口の中のケアを後回しにせず、安心できるタイミングで適切な治療を受けることが大切です。
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大切な家族が増える時期です。
不安な時はすぐにご相談ください。
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