詰め物が取れたときに絶対やってはいけない行動
2025/09/10
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詰め物が取れたときに絶対やってはいけない行動
食事中や歯磨きのときに「カチッ」と音がして、口の中から銀色の詰め物や白いかけらが出てきた――そんな経験をしたことはありませんか。
詰め物は長く使っているとどうしても外れることがありますが、取れた直後の対応によって歯の寿命が大きく変わります。
今回は、歯科医師の立場から「詰め物が取れたときに絶対やってはいけない行動」を4つに分けて解説していきます。
1. 取れた部分を放置する
もっとも多いのが「痛くないから大丈夫」と放置してしまうことです。
詰め物は虫歯を削った部分や歯の欠けを補うために作られています。
そのため、取れたということは「中がむき出しになった状態」なのです。
そこに食べかすや細菌が入り込めば、再び虫歯になるリスクが一気に高まります。
さらに詰め物が外れた部分は弱くなっているため、固いものを噛んだ拍子に歯が欠けたり割れたりすることもあります。
痛みがなくても必ず早めに歯科を受診することが大切です。
2. 自分で接着剤を使って付け直す
「ちょっと取れただけだから」と市販の接着剤や瞬間接着剤で自分で戻そうとする人がいますが、これは絶対に避けてほしい行動です。
一般的な接着剤は口の中で使うことを想定しておらず、有害成分を含む場合もあります。
また、一度強力に固めてしまうと、歯科医院で外すのが難しくなり、かえって歯を大きく削らなければならないこともあります。
歯科専用の接着剤は一時的に応急処置として使うことがありますが、あくまで専門家が判断して行うものです。
自分で付け直すのではなく、そのまま持参して歯科医院に持っていきましょう。
3. 取れた部分で噛み続ける
「片側だけで噛みにくいから」と、取れた部分で無理に噛み続けるのも危険です。
詰め物がなくなった歯は形が崩れており、噛み合わせのバランスも乱れています。
その状態で食事を続けると、歯や顎に余計な負担がかかり、周りの歯まで痛めてしまうことがあります。
また、取れた部分に食べ物が詰まりやすくなり、細菌の温床にもなります。
すぐ歯科医院に行けれない場合は取れた歯ではできるだけ噛まないように意識し、反対側で咀嚼するようにしましょう。
4. 取れた詰め物を捨ててしまう
意外と多いのが、外れた詰め物をそのまま捨ててしまうケースです。
一見すると小さな金属片や樹脂のかけらですが、再利用できる場合もあります。
特に外れてすぐであれば、そのままきれいに戻せることもあるのです。
歯科医院に持参すれば、再装着できるかどうかを確認してもらえます。
仮に使えなくても、新しい詰め物を作る際の参考になりますので、必ず保管して歯科医院に持っていくようにしてください。
まとめ
詰め物が取れたときに絶対やってはいけない行動は、
• 放置する
• 接着剤で自分で戻す
• 取れた歯で噛み続ける
• 捨ててしまう
の4つです。
正しい対応は「外れた詰め物を保管して、できるだけ早く歯科医院を受診すること」。
それだけで歯を守れる可能性が大きく高まります。
詰め物は単なるパーツではなく、歯を長く使うための大切な治療の一部です。トラブルが起きたときこそ、焦らず正しい行動を選びましょう。
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取れたらすぐ歯科医院に連絡を
歯を大切にしない人は必ず後で後悔していますが、失ってからでは何もできませんよ
門井歯科医院でした〜
一生守っていけるようサポートしていきます!