「唾液の力」を最大限に活かす方法:虫歯予防に効果的な唾液腺マッサージ
2025/09/30
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「唾液の力」を最大限に活かす方法:虫歯予防に効果的な唾液腺マッサージ
虫歯予防といえば「歯磨き」や「フロス」を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんそれも大切ですが、実はもうひとつ強力な味方が私たちの体には備わっています。
それが「唾液」です。
唾液は食べ物を飲み込みやすくするだけではなく、虫歯や歯周病から歯を守る大切な働きをしています。
ところが加齢やストレス、薬の影響などで分泌が減ると、その効果が十分に発揮できなくなります。
そこで注目されているのが「唾液腺マッサージ」です。
今回は、唾液の持つ力と、それを最大限に活かすためのマッサージ方法を分かりやすく解説します。
1. 唾液が持つ驚きの虫歯予防効果
唾液には私たちが思っている以上に多くの役割があります。
•口の中を洗い流す作用
食べかすや細菌を洗い流して、歯に残るのを防ぎます。
•酸を中和する作用
食後、口の中は酸性になり歯が溶けやすい状態になりますが、唾液が酸を中和し、虫歯を防ぎます。
•再石灰化を促す作用
唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に戻り、削られた部分を修復してくれます。
•抗菌作用
唾液に含まれる酵素や抗菌成分が、虫歯菌や歯周病菌の活動を抑えてくれます。
つまり唾液は、天然の「虫歯予防薬」と言っても過言ではないのです。
2. 唾液が減る原因とリスク
唾液の量は常に一定ではなく、年齢や生活習慣によって大きく左右されます。
加齢によって唾液腺の働きが弱まることもありますし、ストレスや緊張で口がカラカラになる経験をしたことがある人も多いでしょう。
また、服用している薬の副作用で唾液が減る場合もあります。
唾液が少なくなると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭や飲み込みにくさ、味覚の低下などさまざまなトラブルにつながります。
だからこそ、唾液の分泌を促す工夫が大切になるのです。
そこでマッサージの前にまずすべきことは、『しっかりと噛む』ことです。
お子さんだったら、食材を小さくするのではなくわざと大きくしたりなど工夫もあります。
しっかりと噛むことが唾液を出すのに一番大切ということは覚えておいてください。
3. 効果的な唾液腺マッサージの方法
そして本題。
唾液を増やすためにすぐ実践できるのが「唾液腺マッサージ」です。
口の周りには大きな唾液腺が3つあり、そこを刺激することで分泌を促せます。
•耳下腺(じかせん)
位置:耳の前から少し下あたり
方法:人差し指と中指でほほの外側を軽く押しながら円を描くようにマッサージします。
•顎下腺(がっかせん)
位置:あごの骨の内側、やや奥の柔らかい部分
方法:親指で下あごの内側を押し上げるようにやさしく刺激します。
•舌下腺(ぜっかせん)
位置:舌の下の両脇
方法:舌で軽く押し広げるように動かしたり、指で外から軽く押すように刺激します。
いずれも1回5分程度で十分です。
食事の前や寝る前などに取り入れると、口の中が潤いやすくなります。
4. 日常生活で唾液を活かす工夫
マッサージに加えて、生活習慣の中でも唾液を活かす工夫ができます。
・よく噛む習慣を持つ
ガムや硬めの食材を取り入れると自然に唾液が増えます。
•水分をこまめに摂る
脱水は唾液の減少につながるため、水やお茶を意識して飲みましょう。
•鼻呼吸を意識する
口呼吸は乾燥の原因になるため、鼻で呼吸する習慣をつけることが大切です。
•ストレスを和らげる
リラックスすると自律神経が整い、唾液が出やすくなります。
これらを組み合わせることで、唾液の力を最大限に活かすことができます。
まとめ
唾液は「天然の虫歯予防薬」とも呼べるほど強力な働きを持っています。
•食べかすや菌を洗い流す
•酸を中和して虫歯を防ぐ
•歯を修復する再石灰化を助ける
•抗菌作用で口内環境を整える
しかし加齢やストレスで減ってしまうこともあるため、唾液腺マッサージや生活習慣の工夫でサポートすることが大切です。
毎日の小さな習慣が、未来の歯を守る大きな力になります。今日から少しずつ、唾液の力を意識して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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唾液の力、、侮れません。
門井歯科医院でした〜
一生守っていけるようサポートしていきます!