セラミックの歯が「変色しない」と言われるのはなぜ?|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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セラミックの歯が「変色しない」と言われるのはなぜ?

2025/11/13

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セラミックの歯が「変色しない」と言われるのはなぜ?

歯の見た目をきれいに整える治療として人気が高い「セラミック」。
白く自然な仕上がりが魅力で、笑顔に自信を持てるようになったという人も多いのではないでしょうか。

そんなセラミック治療の大きな特徴のひとつが「変色しないこと」です。
長い期間使っても白さが保たれる理由は、素材そのものの性質にあります。
今回は、セラミックが変色しにくい理由と、きれいな状態を長く保つためのポイントをわかりやすく解説します。

セラミックとはどんな素材?

セラミックは、簡単に言えば「医療用の陶器」です。
お皿や陶磁器と同じく、非常に硬く滑らかな素材で、見た目にも天然の歯に近い透明感を持っています。

歯科で使われるセラミックにはいくつか種類があります。
中でもジルコニアセラミックオールセラミックは、強度が高く、色調の再現性に優れています。
金属を使わないため、金属アレルギーの心配もありません。

天然の歯に近い見た目と、耐久性、そして経年変化の少なさ。
この三つがセラミックが選ばれる理由です。

変色しにくいのはなぜ?

セラミックが変色しない理由は、その表面構造にあります。

レジン(プラスチック製の歯)や天然の歯の表面には、目には見えないほど小さな凹凸があります。
この細かな隙間にコーヒーや赤ワイン、カレーなどの色素が入り込むことで、時間とともに黄ばみやくすみが生じます。

一方でセラミックの表面は非常に緻密で滑らか。
ほとんど吸水性がないため、色素が染み込むことがありません。
言い換えれば、着色の「入り込む場所」がないのです。

また、セラミックは紫外線による劣化や変色もほとんど起こらない素材です。
プラスチック素材のように経年で黄ばんだりツヤが失われたりすることもなく、長期間にわたって美しい状態を保てます。

それでも着色はゼロではない

セラミック自体は変色しませんが、表面に着色として付着することはあります。
たとえばコーヒーやタバコのヤニなどが付くと、一時的にくすんで見えることがあります。

ただしこれは「色が染み込んだ」のではなく、「表面に着色成分が乗っているだけ」。
歯科医院でのクリーニングや専用の研磨で簡単に元の白さに戻せます。

逆に、研磨剤の強い歯磨き粉でゴシゴシ磨くと表面に微細な傷がつき、着色がつきやすくなることがあります。
セラミックを長持ちさせるためには、やさしく磨ける柔らかめの歯ブラシ低研磨タイプの歯磨き粉を使うのが理想です。

美しさを長く保つために

セラミックの歯をきれいな状態で保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
3〜4ヶ月に一度は歯科医院でクリーニングを受け、細かい着色や歯ぐきとの境目のプラークを落としてもらいましょう。

また、セラミックと天然歯の境目にはごく小さな段差があります。
ここにプラークがたまると、天然歯の部分に虫歯ができることがあります。
セラミックそのものは変色も虫歯も起こりませんが、周囲の歯や歯ぐきを健康に保つケアが必要です。

夜間の歯ぎしりや食いしばりがある人は、マウスピースの使用もおすすめです。
セラミックは硬い素材のため、強い力が加わると欠けることがあるためです。

まとめ

セラミックが「変色しない」と言われるのは、表面が非常に滑らかで吸水性がなく、色素が入り込まないからです。
紫外線や経年による劣化もほとんどなく、長期間にわたって自然な白さとツヤを保てます。

ただし、表面の着色、磨き残しや歯ぐきのケアを怠ると、せっかくの美しさが損なわれることもあります。
定期的なメンテナンスと丁寧な歯磨きで、セラミックの輝きを長く守ることが大切です。

「変色しない」という特性は、単なる美容効果だけでなく、清潔感自信を持てる笑顔を支える大きな魅力です。
正しいケアを続けて、長く自然な白さを楽しみましょう。
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美しい歯をいつまでも
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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