口臭について|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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口臭について

2023/02/25

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コロナ禍になって増えたことの一つに口臭が気になるということ
みなさんは口臭は気になりますか?
口臭はお口のトラブルでも常に上位を締めます。
口臭は人間関係に亀裂を生むこともあるので、口臭をケアすることは社会的なエチケットやマナーと捉えることもあります。

口臭の原因は大きく分けて4つあります。

1 口の中
2 全身疾患
3 食べ物によるもの
4 生理的なもの

今回は口の中に関してピックアップしてみます。


そもそも口臭とは何が原因なのか?
にんにく、ねぎ、にらなど食材そのものが原因になることもあります。

しかしほとんどの場合、細菌が作り出すガスが『臭いの元』になります。
このガスには色々あり、アンモニア、スカトール、短鎖脂肪酸などは悪臭で有名です。
口臭では特に、揮発性硫黄化合物(次からVSCと表記)が肝になります。


細菌がVSCを作り出すにはタンパク質という原料が必要です。
その原料は唾液、歯肉溝浸出液、白血球そして剥離上皮細胞由来のタンパク質です。
ここで大切なのはメチオニンやシステインという硫黄を含むアミノ酸が含まれていることです。


口臭と歯周病

これらを原料として細菌はVSCを作ります。
VSCには硫化水素とメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類があり、生理的な口臭では硫化水素が多く、歯周病に伴う口臭ではメチルメルカプタンが多い。
これらの濃度を測定できれば生理的なものか、歯周病由来か判別できる。
ちなみに歯周病だと口臭がしやすいのか調査されたところ
『歯周病に罹患していると、そうでない場合と比べて3.16倍口臭がある』
という結果で、これは統計学的な有意差を伴うものでした。

また口臭は日内変動もあります。
起床時が最も強く、歯磨きをすることで急降下します。
そしてまた強くなっていき食後は強くなります。


改善策は歯周病に伴うものであればまずは歯周病の治療と歯磨きの改善です。
また歯周病の方は舌にVSCが多いため、舌苔を取り除くことが口臭予防につながります。


次回は舌清掃の正しいやり方について説明していきます。


口臭でお悩みがある場合は恥ずかしがらずご相談ください。
門井歯科医院でした〜


この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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