こんなことないですか?シリーズ(歯ぎしり)
2025/05/14
ブログ
福山市の歯医者が解説する歯ぎしりの原因と治療法
歯ぎしり、、、この言葉は誰もが聞いたことある言葉。
この『歯ぎしり』が後々に恐ろしいことを起こすとは初めは誰も思わないんですよね。
しっかりと『歯ぎしり』の怖さを知って対応していきましょう。
こんなことないですか?シリーズ(歯ぎしり)
朝起きると顎がだるい…
こんなこと今までにないですか?
朝、目覚めた瞬間に
「あれ、なんだか顎がだるいな」
「口が開きづらい気がする」
そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかするとそれは、睡眠中の『歯ぎしり』が原因かもしれません。
日中は意識して歯を噛みしめることは少ないものですが、眠っている間は無意識に強く噛み締めたり、ギリギリと歯を擦り合わせてしまうことがあります。
実は、歯ぎしりはご自身では気づきにくく、放置されやすいお口のトラブルの一つです。
この記事では、歯ぎしりの原因やリスク、そして治療法まで、福山市の歯科医師としての視点からわかりやすく解説してまいります。
顎のだるさや不快感が続く方にとって、お役に立てれば幸いです。
歯ぎしりとは?気づかれにくい『睡眠中の習慣』
歯ぎしりは、医学的には「ブラキシズム」と呼ばれる無意識の行動で、主に以下の3つのタイプに分けられます。
1. グラインディング:上下の歯をギリギリと擦り合わせる動き
2. クレンチング:強く噛みしめる動き(音は出ません)
3. タッピング:カチカチと上下の歯を合わせて音を立てる動き
これらはどれも睡眠中に起こりやすく、ご自身で気づくことが難しいため、「朝起きると顎が疲れている」「歯がすり減っている気がする」といった症状で初めて異常に気づくことが多いです。
また、ご家族やパートナーから「寝ている間に歯ぎしりの音がしていた」と指摘されることで気づかれる方もいらっしゃいます。
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歯ぎしりの原因
歯ぎしりには複数の要素が重なって起こります
歯ぎしりは、単に「クセ」ではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って起こる現象です。
以下に、代表的な原因を挙げてみましょう。
代表的な原因
1. ストレスや精神的な緊張
現代の生活では、仕事や人間関係、家庭のことなど、様々なストレスがかかります。
日中に抱えたストレスが、寝ている間の歯ぎしりとして表れることは、珍しくありません。
2. 噛み合わせの不調和
歯並びや被せ物の高さのズレなどがあると、噛み合わせのバランスが崩れ、顎や歯に余計な負担がかかってしまいます。
その結果、無意識のうちに力が入ってしまうことがあります。
3. 睡眠の質の低下
浅い眠りが続いていたり、睡眠時無呼吸症候群の傾向がある方は、歯ぎしりを引き起こしやすいと言われています。
4. 生活習慣の影響
アルコールやカフェインの摂取、喫煙なども影響を与えることがあります。
特に寝る直前の飲酒やスマートフォンの使用は、睡眠の質を下げる原因にもなります。
歯ぎしりを放置するとどうなる?
知られざるリスクとは
「歯ぎしりぐらい、大したことないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、歯ぎしりが長期間続くと、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。
1. 歯の摩耗・破折
強い力が加わることで、歯がすり減ったり、ひびが入ったりすることがあります。
中には、詰め物や被せ物が取れてしまうケースもあります。
2. 顎関節症のリスク
顎の関節に負担がかかることで、口を開けると痛い、音が鳴る、開きにくいといった「顎関節症」の症状が現れることがあります。
3. 筋肉や首・肩への影響
顎周りの筋肉に緊張が続くことで、首や肩のこり、さらには頭痛の原因になることもあります。
4. 審美面の影響
歯の形が変わってしまうことで、笑ったときの印象が変わったり、老けて見えることもあります。
このように、見た目や日常生活にも影響を及ぼすため、早期の対策が重要です。
歯ぎしりの治療法:無理なく、確実に取り組める方法とは?
福山市の当院では、患者さまのお口の状態や生活背景をふまえて、オーダーメイドの対応を心がけています。
代表的な治療法をご紹介いたします。
1. 生活習慣の見直し
睡眠の質を高めるために、寝る前のリラックスタイムの確保や、カフェイン摂取のタイミング調整などもご提案させていただきます。
2. ナイトガード(マウスピース)による保護
就寝時に装着する透明なマウスピースです。歯ぎしりによる摩耗や負担を和らげることができます。保険適用で作成できる場合もあり、多くの方に選ばれている方法です。
3. ボツリヌストキシン注射(重度の場合)
強く噛む筋肉にボツリヌス菌由来の薬剤を注射し、筋肉の緊張を和らげる方法です。重度の歯ぎしりや、顎関節の負担が大きい方にご提案することがあります。
4. ストレスケアのサポート
必要に応じて、心療内科やカウンセリングとの連携も視野に入れながら、心身両面からサポートいたします。
5. 噛み合わせの調整
噛み合わせの調整は第一選択にはなりませんが、色々と診断していき、必要性を感じた場合に行う処置です。
噛み合わせにズレがある場合は、歯の高さをわずかに調整したり、被せ物を新しく作り直すことで、バランスを整えます。
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顎のだるさに気づいたら、まずはお気軽にご相談ください
歯ぎしりは、痛みや違和感が出るまで気づかれにくい分、知らず知らずのうちに歯や顎にダメージを与えていることがあります。
顎がだるい、朝起きて口が開きにくい、歯がすり減ってきた…そんな症状がある方は、ぜひ一度、歯科医院でご相談ください。
当院では、丁寧なカウンセリングと的確な診査を行い、患者さまお一人おひとりに合った治療法をご提案しております。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご来院くださいませ。
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不安なことはいつでもお気軽にご相談ください。
門井歯科医院でした〜
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