銀歯ってどれくらいの頻度で交換すべき?知らないうちに口の中が危険地帯に
2025/07/07
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銀歯ってどれくらいの頻度で交換すべき?知らないうちに口の中が危険地帯に
「とりあえず治したから大丈夫」「特に違和感ないし、そのままでいいか」
そう思って、何年も銀歯をそのままにしている方、意外と多いのではないでしょうか。
でも実は、銀歯にも“寿命”があります。
時間が経てば少しずつ劣化し、見えないところで虫歯や炎症が進んでしまうことも。
今回は、あまり知られていない「銀歯の交換タイミング」について、やさしく解説していきます。
1. 銀歯には“耐用年数”があるって知ってましたか?
銀歯(メタルインレー・クラウン)は、金属でできているとはいえ、半永久的に使えるものではありません。
平均的には約5〜7年程度が目安とされており、それ以降になると接着剤の劣化や歯との隙間ができやすくなります。
もちろん、丁寧にケアして10年以上問題なく使える方もいますが、年数とともに見えないリスクが蓄積していくのが現実です。
特に注意したいのは次のような状態
•銀歯の縁に黒ずみが見える
•銀歯の部分だけ歯ぐきが下がってきた
•冷たいものがしみるようになった
•押すと少し痛む感じがある
これらは「中で虫歯が再発している」サインの可能性があります。
2. 銀歯の“中で虫歯”が進む理由とは?
「治療したところはもう虫歯にならない」と思われがちですが、実は再治療が必要になるケースは少なくありません。
特に銀歯は、年月が経つにつれて接着剤が劣化したり、噛み合わせの圧力でわずかな隙間ができたりします。
その隙間から細菌が侵入し、中で静かに虫歯が進行してしまうのです。
厄介なのは、その虫歯が見た目では分かりづらいこと。表面上は問題がなさそうに見えても、レントゲンを撮ると中が真っ黒になっている…なんてことも少なくありません。
特に奥歯など、鏡では見えづらい位置にある銀歯は、自分では異常に気づきにくいため、定期的な検診がとても大切です。
3. 痛くなくても交換した方が良いケース
「痛みもないし、不具合も感じていないけど、本当に交換が必要なの?」
そう思う方も多いと思います。
もちろん、銀歯がしっかり機能していて、虫歯の兆候もないのであれば、すぐに取り替える必要はありません。
ただし、以下のようなケースでは予防的に交換を検討する価値があります。
•7年以上経過している→ 年数が経つと、劣化や隙間からの感染リスクが高まります。
•歯ぐきが下がってきて、銀歯の縁が見える→ 歯と歯ぐきの境目にプラークが溜まりやすく、虫歯リスクが上がります。
•見た目が気になる、笑ったときに銀歯が目立つ→ セラミックやジルコニアなど、目立たない素材に替える方も増えています。
特に“痛みが出てから”だと、神経まで感染が進んでしまい、治療が複雑になってしまうこともあります。
そうなる前に、先回りして対処するのが理想です。
4. 銀歯の交換=見た目も、健康もレベルアップ
最近では、銀歯の代わりにセラミックやジルコニアといった目立たない素材を選ぶ方が増えています。
これらの素材は見た目が自然で、金属アレルギーのリスクもなく、長持ちしやすいのが特徴です。
「銀歯から白い歯に変えたことで、笑うときに気にならなくなった」「口元に自信が持てるようになった」という声も多く聞きます。
また、金属が溶け出すことで起こる“歯ぐきの黒ずみ”や“金属アレルギー”の予防にもつながります。
口の中を健康に保つことは、全身の健康にもつながる大切なポイントです。
交換は面倒に感じるかもしれませんが、放置して問題が起きてからの方が、時間も費用もかかってしまうのが現実です。
だからこそ、今の銀歯の状態を一度チェックしてみることから始めてみてください。
まとめ:銀歯にも“見えない期限”があります
銀歯は、治療が終わったときからすでに「時間の経過による変化」が始まっています。
見た目に異常がなくても、中では虫歯が再発していたり、歯ぐきが炎症を起こしていたりすることもあるのです。
交換の目安は、一般的に5〜7年。
もちろん個人差はありますが、「違和感がある」「年数が経っている」などのサインがある方は、ぜひ一度歯科医院でチェックしてみてください。
私たち歯科医は、皆さんの歯を“ただ治す”だけではなく、“ずっと健康に保つ”お手伝いをしたいと考えています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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