うがい薬とマウスウォッシュの違いとは?知っておきたい基礎知識
2025/06/21
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うがい薬とマウスウォッシュの違いとは?知っておきたい基礎知識
「うがい薬とマウスウォッシュって何が違うの?」というご質問を、患者さんからよくいただきます。
どちらもお口を清潔に保つためのものですが、実は用途や成分が少しずつ異なります。
この記事では、それぞれの特徴や使い方の違いをわかりやすく解説していきます。
1.うがい薬とは?その役割と使い方
うがい薬は、主にのどや口の中の細菌・ウイルスの除去を目的として使われるものです。
病院や薬局で処方されたり、市販でも手に入ることが多いですね。
成分としては、殺菌効果のある「ポビドンヨード」や「塩化セチルピリジニウム(CPC)」が含まれているものが一般的です。
風邪の流行する季節や、のどに違和感を感じたときに使用することが多いです。
使い方は、「ガラガラうがい」と呼ばれるように、のどの奥まで液体を届かせることを意識して行います。
お口の清潔さを保つだけでなく、感染予防にも役立ちます。
ただし、刺激が強めのものもあるため、毎日何度も使うよりは、必要に応じて使用するのがおすすめです。
2.マウスウォッシュとは?毎日のオーラルケアに
マウスウォッシュは、歯磨き前後の仕上げとして使うオーラルケア用品です。
目的は、口臭の予防や、歯の表面の磨き残しの除去、歯周病や虫歯のリスクを減らすことなどです。
マウスウォッシュには大きく分けて2種類あります。
ひとつは「医薬部外品」に分類されるもので、ある程度の殺菌効果や口臭予防効果があります。
もうひとつは「化粧品」に分類されるもので、主に爽快感やリフレッシュ効果を目的としています。
成分としては、「クロルヘキシジン」「フッ素」「エッセンシャルオイル」などが含まれており、商品によって効果が異なるのが特徴です。
歯磨きの前後に使うことで、お口の中をより清潔に保つことができます。
毎日使えるものが多く、口臭や歯周病が気になる方にはとても心強い存在です。
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3.それぞれの使い分けはどうする?
「結局、どっちを使えばいいの?」と迷う方もいらっしゃると思います。
簡単に言えば、次のように使い分けると良いでしょう。
・風邪の予防や、のどの不快感があるとき → うがい薬
・毎日の歯磨き後や、口臭予防をしたいとき → マウスウォッシュ
また、マウスウォッシュの中にはフッ素入りのものもあるので、虫歯予防としても優れています。
ただし、歯磨きの代わりにはなりません。
歯ブラシやフロスでしっかり磨き残しを落とした後に使うのがポイントです。
うがい薬は、風邪の時期など限定的な使用に向いています。
日常的に使うと、口腔内の常在菌のバランスが崩れる可能性もあるため、頻度には注意が必要です。
4.歯科医師としてのおすすめと注意点
私たち歯科医師としては、マウスウォッシュは日常のオーラルケアに取り入れるのをおすすめしています。
特に、歯周病の予防や口臭ケアには大きな効果があります。
ただし、アルコールが含まれているものは、口の中が乾燥しやすい方には刺激が強すぎる場合もあります。
その場合はノンアルコールタイプを選ぶと安心です。
また、うがい薬はあくまで医療用としての側面が強いため、のどの痛みや感染症予防など目的がはっきりしている時に使うとよいでしょう。
何か気になる症状がある時は、自己判断せず、医師や歯科医師に相談するのが一番です。
まとめ
うがい薬とマウスウォッシュは似ているようで、使い方や目的が異なります。
どちらが優れているというわけではなく、場面によって上手に使い分けることが大切です。
日々のオーラルケアを見直す際の参考になれば嬉しいです。
ご自身に合ったケア用品を選びたいときは、ぜひ歯科医院でご相談くださいね。
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門井歯科医院でした〜
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