“定期検診に行ってるのに虫歯になる人”に共通する4つの習慣
2025/07/17
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“定期検診に行ってるのに虫歯になる人”に共通する4つの習慣
「ちゃんと定期検診に通っているのに、また虫歯ができてしまった」
「フロスも使ってるのに、なぜか歯のトラブルが続く」
こんな経験はありませんか?
実は、「定期的に歯医者に行っている=虫歯ゼロ」とは限らないのです。
今回の記事では、定期検診に通っていても虫歯ができてしまう人に共通する生活習慣をテーマに、虫歯予防の本質に迫ってみたいと思います。
1. 「間食・飲み物のとり方」が虫歯を左右する
虫歯は、食事の回数や内容、間食の習慣と密接に関係しています。
中でもよくあるのが「頻繁なちょこちょこ食べ」や「甘い飲み物を常に持ち歩いている」習慣。
例えば、砂糖が含まれたコーヒーやジュース、スポーツドリンクをこまめに飲んでいると、口の中が常に酸性に傾いた状態が続き、歯の表面が溶けやすくなります。
「甘いものをたくさん食べたから虫歯になる」わけではなく、「食べている“時間帯の長さ”」が重要。
つまり、短時間で食べて終わるよりも、ダラダラと長く口に入れている方がリスクが高くなるのです。
定期検診ではどうしても見逃しやすいこの“食習慣のクセ”が、虫歯の原因になっているケースはとても多いです。
2. 実は「磨けていない」ことに気づいていない
毎日ちゃんと歯を磨いていても、実際に「磨けているかどうか」は別の話。
特に見落とされやすいのが、以下のようなポイントです。
•フロスを使っていない、もしくは使っていても形だけ
•奥歯の裏側、歯と歯ぐきの境目が磨けていない
•利き手側の反対の奥歯を雑に済ませている
•歯ブラシの毛先が開いてしまっている
こうした習慣が積み重なると、「見えない部分にだけ虫歯ができる」という結果になりがちです。
定期検診では、歯石除去やクリーニングはしても、毎日の磨き残しのクセまでは完全に補えません。
一度、自分の歯磨きが本当に正しくできているか、鏡で丁寧に確認してみると、新たな発見があるかもしれません。
3. 歯並びや詰め物の“死角”に虫歯ができやすい
「以前治療した部分だけ虫歯になりやすい」「同じ場所ばかり虫歯になる」
そう感じている方は、歯並びの影響や被せ物・詰め物の隙間に原因があるかもしれません。
たとえば、親知らずが押してきて奥歯が詰まりすぎていたり、噛み合わせのズレで片側ばかり使っていたりすると、磨きにくい場所が常に同じになり、そこだけ虫歯ができやすくなります。
また、詰め物の劣化や小さな段差、歯と詰め物の間にできた隙間などは、一見きれいに見えても、細菌が溜まりやすい“死角”になりやすいのです。
こうした部分は、見た目だけではわかりづらく、レントゲンやプロの視点でないと気づけないことも多いため、「定期検診+定期的な精密チェック」が有効です。
4. 「唾液の力」が弱っているかもしれない
虫歯は、口の中のバランスで決まります。その中でも大きな役割を果たしているのが“唾液”です。
唾液には、口の中を中性に戻したり、細菌の働きを抑えたりする「天然のクリーニング機能」があります。
でも、以下のような条件が重なると、その機能が弱まることがあります。
•口呼吸のクセがある
•ストレスが多い
•加齢や薬の副作用で唾液が減っている
•睡眠中に口が乾きやすい
こうした状態が続くと、口の中が乾いて細菌が繁殖しやすくなり、磨いていても虫歯になりやすくなるというわけです。
実際、唾液の分泌が落ちている方は、虫歯だけでなく口臭や歯周病のリスクも高くなります。
「口が乾きやすいな」と思ったら、ただの体質ではなく、虫歯リスクと関係しているかもしれません。
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“通っているだけ”では守れない歯もある
定期検診は、虫歯を早期発見・早期治療するための大切な習慣です。
でもそれだけでは、防ぎきれない虫歯もあることを知っておくことが大切です。
虫歯の原因は、日々の生活習慣・食習慣・磨き方・唾液の働き・歯の構造やクセなどが複雑に絡んでいます。
だからこそ、「なぜ虫歯になったのか」をきちんと見直し、自分の傾向に合ったケアをしていくことが、虫歯ゼロへの第一歩です。
歯医者は治療だけでなく、あなたに合った予防のアドバイスをする場所でもあります。
気になることがあれば、遠慮なくご相談くださいね。
門井歯科医院でした〜
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