なぜ歯が茶色くなるの?着色の原因と予防法|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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なぜ歯が茶色くなるの?着色の原因と予防法

2025/07/23

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なぜ歯が茶色くなるの?着色の原因と予防法

鏡を見てふと気づく、「あれ、なんだか歯の色が濃くなってる?」
もともと真っ白ではないけれど、以前より茶色っぽく見える気がする。

こうした歯の変化に不安を感じている人は少なくありません。
でも、原因や対策をきちんと知っておけば、日常生活の中で予防することも可能です。

今回は、なぜ歯が茶色くなるのか、その背景と対策を以下の4つの視点から解説していきます。

1. 着色の仕組みと歯の構造
2. 飲食物による外因性の着色
3. 体の内側から影響する内因性の着色
4.    自宅でできる予防と改善の方法

1. 着色の仕組みと歯の構造

まず、歯が茶色く見える理由を知るためには、「歯の構造」を少しだけ理解しておくことが大切です。

歯の表面は「エナメル質」と呼ばれる半透明の硬い層でできています。
その内側には「象牙質」という黄色っぽい組織があり、人によってこの象牙質の色味や厚みが異なります。

歯の色がくすんで見えるのは、エナメル質に色素が沈着する、もしくは象牙質の色が透けて目立ってくる、このどちらかが主な原因です。

色素沈着には大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは「外因性着色」と呼ばれる、食べ物や飲み物、喫煙などによって起こる表面の着色。
もうひとつは「内因性着色」といって、薬や病気、加齢など体の内側の変化が影響するものです。

それぞれの原因について、次の章で詳しく見ていきましょう。

2. 飲食物による外因性の着色

最も身近で多いのが「飲食物による着色」です。
これは歯の表面に付着する色素、いわゆる「ステイン」が原因です。

特に着色しやすいものとしてよく知られているのが以下のような食品です。 

•コーヒーや紅茶
•赤ワインやウーロン茶
•カレーやケチャップなどの色の濃い料理
•チョコレートやココア
•醤油、ソース類

これらには「ポリフェノール」や「タンニン」といった成分が含まれており、歯の表面にあるペリクル(薄いたんぱく質の膜)と結びついて色素が沈着します。
また、喫煙も大きな着色要因です。
タールやニコチンが歯に付着し、時間とともに茶色〜黒っぽい色になります。

毎日の習慣の中にあるため、少しずつ蓄積されていくのが厄介なところ。
気づいたときには歯が全体的にトーンダウンして見えるようになってしまいます。

3. 体の内側から影響する内因性の着色

外からの着色に加えて、体の内側から歯の色が変わってくることもあります。
これを「内因性の着色」と呼びます。

代表的なのが以下のようなケースです。 

加齢による象牙質の変色:年齢とともに歯の内側の象牙質は少しずつ色が濃くなります。また、エナメル質も薄くなってくるため、内部の色が透けやすくなります。

薬の影響:子どもの頃に服用したテトラサイクリン系の抗生物質が原因で、歯の内部に色素が沈着してしまうことがあります。これは「テトラサイクリン歯」と呼ばれます。

フッ素の過剰摂取:高濃度のフッ素を長期間摂取すると「フッ素症」となり、歯に白斑や褐色の模様ができることがあります。

虫歯や神経の変化:神経が死んでしまった歯や、大きな虫歯が進行している歯も、徐々に黒っぽく変色することがあります。


これらは見た目だけでなく、健康上の問題を含んでいる場合もあるので、気になるときは歯科でのチェックがおすすめです。

4. 自宅でできる予防と改善の方法

着色を防ぐには、日々の生活の中でどれだけ「沈着前に対処するか」がポイントになります。
以下のような方法は、誰でもすぐに取り入れられるので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 着色しやすい飲み物を飲んだら水で口をゆすぐ
これは非常に効果的です。色素が歯に定着する前に洗い流すことで、かなりの着色を予防できます。

2. 着色しやすい飲料はストローを使って飲む
歯に直接触れる面積を減らすことで、ステインの蓄積を軽減できます。冷たい飲み物限定ですが、続ければ効果を実感できるはずです。

3. 研磨剤の少ない歯磨き粉を使う
ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉の中には、研磨剤が多く含まれているものもあります。使いすぎるとエナメル質を傷つける可能性があるため、歯に優しいタイプを選ぶと安心です。

4. 定期的に歯科クリーニングを受ける
歯科医院でのプロによるクリーニングは、家庭では落としきれない頑固なステインを安全に除去してくれます。3〜6ヶ月ごとに受けるのが理想的です。

5. ホワイトニングも選択肢に
どうしても気になる場合は、歯科でのホワイトニングも検討してみてください。表面的なステイン除去とは異なり、歯の内側までアプローチできるので、より透明感のある白さが目指せます。

終わりに

歯が茶色くなる理由には、コーヒーや紅茶、喫煙などの「日常的な習慣」だけでなく、加齢や薬の影響など「内側からの変化」も関係しています。
完全に避けることは難しくても、ちょっとした工夫やケアを続けていくことで、歯の色はしっかり守っていくことができます。
見た目の印象はもちろん、気持ちよく笑えることが、自信や人との関係にもつながります
今日からできるケア、ぜひひとつでも始めてみてくださいね。
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歯の着色、、、気になったらいつでもご相談ください。
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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