ホワイトスポット 〜削らない治療〜|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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ホワイトスポット 〜削らない治療〜

2023/07/26

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削らないホワイトスポット治療 

~アイコンを用いた前歯部のホワイトスポットの改善~




そもそもホワイトスポットって何?



歯の表面に時々見られる白い斑点(白いシミ)のことです。

なぜその様に見えるかというとそれは「光の屈折率の差」が関係しております。

ホワイトスポットは組織学的に見ると
歯の表層のエナメル質の内部に疎な部分(空険)を含んでおります。
密な組織と疎な組織の境界で自然光は反射・散乱します。
この反射・散乱光が視覚情報として私達の目に届いた時に白濁として認識されると言われています。

光の屈折率は、健全エナメル質が1.62、水が1.33、空気が1.00と言われています。
エナメル質内に空胞ができ、エナメル質と空胞内の水または空気との屈折率の差で光が反射し、ホワイトスポットとして認識されるというわけです。


ホワイトスポットへの従来の対応


近年の歯科界は、「予防」や「低侵襲」簡単にいうと削らない治療を重視した方向へ舵を取っています。
その中で、私達歯科医師に治療をするかどうかの判断を悩ませてきた領域の一つが「前歯部のホワイトスポット」なのです。

ホワイトスポットは医学的に急を要する病気ではありません。
そのため基本的にそのまま何もせず様子をみる「経過観察」をすることが多いと思われる。
しかし一方で、審美障害(見た目の問題)を訴える患者さんの強い要望を叶えるために、今までは不本意ながらも削って材料をつめてホワイトスポットの改善を昔は試みていました。

「ホワイトスポットの審美的改善」を考えた場合、今までは「削って詰める」しか治療のオプションがありませんでした。
治療の介入や非介入いずれの選択をしても歯科医師の心がモヤモヤしがちな領域なのがホワイトスポットでした。
ところが、長きにわたって歯科医師を悩ませ続けてきた時代に、いま幕が下りようとしています。
それが本日説明する「アイコン」です。


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アイコンとは?


アイコンの発祥はドイツです。
低粘性レジン浸潤法というものです。
実は元々虫歯予防目的で開発された薬剤だそうです。
副次的にホワイトスポットの審美的改善も可能ということです。



なぜ低粘性レジン浸潤法にこだわるのか?



一度削る治療を行うと、将来的に再治療が必要になる可能性が高まります。
平均寿命が延び続けていく中、一生一つの修復物(詰め物や被せ物)をもたせることは難しいのが現状です。
将来削る治療が必要になるとしても、それをできるだけ先延ばしにすることができるのであればその様にする方が良いと考えております。

ホワイトスポットが気になる方は


前歯部のホワイトスポットが気になるという方の多くは以前は歯科医院で相談しても経過観察を言われている方も多かったのではないでしょうか。
やはり虫歯ではないためなかなか削るという医療行為は歯科医師も行いたくないのが現状。

しかしやはりホワイトスポットに対し非常に強いコンプレックスを抱え、人とコミュニケーションを取るのも億劫だとおっしゃっる患者さんもおります。

門井歯科医院では
「歯を削りたくないがホワイトスポットが気になる」というご相談やお問い合わせをいただいています。
この様な患者さんには是非「アイコン」を活用した低粘性レジン浸潤法をおすすめします。
是非気になる方はお気軽にご相談下さい。

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あなたの笑顔を大切に
門井歯科医院でした〜


この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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