歯のホワイトニング|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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歯のホワイトニング

2023/12/05

ブログ

歯のホワイトニングについて

ホワイトニングとは

顔は人格の代表として表現され、なかでも目と口は他の器官と比べて、心理精神状態の表出,感情の表現がより豊かで、より繊細で,奥が深いため、目元、口元が魅力の対象として注目される。
歯のホワイトニングを「歯を白くすること」とするならば、歯科医療行為としてのホワイトニングのほか、セルフケア用品を用いたホームケアによる着色除去、歯科医院以外にて自身で行う、いわゆるセルフホワイトニングなども含まれる。
歯科医療行為としてのホワイトニングは化学的手段によって天然歯の色を明るい色調や白い色調に変化させるための治療のことを指す。
また漂白(ブリーチング,bleaching)ともいわれる。


ホワイトニングのメカニズム



今回は少し眠くなる文章になるかもしれませんが、興味ある方は是非見てください。

・歯の変色・着色の原因
歯の色の変化は、表面に色素が沈着した着色と、歯質内部に色素が浸透している変色に大別されます。
また、歯質表面から色素が浸透して変色したものを外因性の変色、それ以外の変色を内因性の変色と呼ぶことが多いです。
以下に外的要因と内的要因を記載しておきます。


着色や外因性の変色の要因としては、コーヒーやお茶などの嗜好品の摂取、喫煙、虫歯などがあります。
内因性の変色の要因としては、幼少期のテトラサイクリン系抗菌薬の服用、歯の障害(歯の神経の損失)などがあげられます。
また、遺伝性疾患や代謝異常疾患によって歯の変色が生じることもあります。
なお、テトラサイクリン系抗菌薬の服用による歯の変色は、体外から取り込まれた薬物に起因するため、外因性に分類されることもあります。
これらのうち、軽度の歯の変色が歯のホワイトニングの適応とされています。


外的要因と内的要因

着色、外因性の変色
飲食物:コーヒー、茶、赤ワイン、カレーなど
喫煙
虫歯
含嗽剤
金属
色素産性


内因性の変色
遺伝性疾患
代謝異常疾患
歯の障害(歯の神経が傷んだなど)
テトラサイクリン系抗菌薬の服用

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歯のホワイトニングのQ&A


色々な疑問があると思います。
3つの質問に今回は答えておりますが、他に疑問がある場合はお気軽にご質問ください。

Q1

患者の年齢によって効果は異なるのか?


A
若年者のほうが効果が得られやすいが、高齢者でも確実な効果が得られる。
若年者については歯組織への影響も十分考慮し、開始年齢についても検討する必要がある。



ホワイトニング効果については、ホワイトニング剤の歯質に対する浸透性ならびに拡散性が重要となります。
この観点から、高齢者と比較して若年者の歯質は、透過性ならびに拡散性が高くなるため、ホワイトニング効果が得やすいものと考えられるます。
もちろん、高齢者であったとしても、色調が黄みを帯びている症例などでは、確実なホワイトニング効果が得られることから、一概に年齢が高いことが障壁になるとはいえません。

ホワイトニングの開始年齢
若年者に対するホワイトニングについては、特に何歳から行うのが適切であるかが議論の残るところであります。
すなわち、ホワイトニング剤が透過しやすい幼若永久歯(生えてきたばかりの永久歯のこと)
では、これが歯の神経の組織に及ぼす影響も軽視すべきではないため、18歳未満の者には用いてはならないとされています。

若年層に対するホワイトニングについて、その必要性を認めつつ、十分な治療計画と慎重な実施が必要とともに、得られる効果と不利益を十分に考慮することが大切です。

Q2

着色および変色の種類によって効果は異なる?


A
歯の着色および変色の原因としては内因性と外因性のものがあり、その種類によってはホワイトニングが有効に作用しないため、見極めが重要となる。


ホワイトニングは、あらゆる症例に適用可能なものではなく、少なからずの制約があります。

すなわち、処置を行ってもその効果が得られない場合や、これによって生体に危慢が加わる可能性がある場合は禁忌とし、除外することが必要です。
そのため、歯の変色の原因を理解する必要があります。

外因性によるもの
外因性の着色および変色の原因としては
虫歯
金属イオンの浸透
飲食物の色素の付着
嗜好品(たばこ)のヤニの付着
洗口剤(クロルヘキシジン,ポピドンヨード)の使用
付着物質

などがあげられます。

これらのうち、「虫歯は初期のもの以外は修復処置が必要であり、金属イオンによる歯の変色はホワイトニング材が奏功しないので、その部を削除する。
それ以外の着色に関しては、歯面清掃などを行うことで対応する。
さらに、必要に応じてホワイトニングを検討する。

内因性によるもの内因性の変色の原因については上記に記載しておりますのでそちらを参照して下さい。
前述したように、これらすべての変に対してホワイトニングが有効に作用するものではなく、作用機序とともにその限界を把握することで適応を見極めなければなりません。
これによって、トラブルのないホワイトニングの実践につなげることができます。
ホワイトニングの適応としては、加齢、テトラサイクリン、遺伝性疾患あるいは代謝異常による軽度の変色などです。
一方で、重度のテトラサイクリン変色菌や、暗紫色あるいは暗青色などの極端な変色に対しては、ホワイトニング効果が得られにくいのが現状です。
また、失活歯(神経を失った歯)などについてはウォーキングブリーチ法を検討していきます。


Q3

どうして白くなる?


A
ホワイトニング材によって、着色物が分解されて無色の分子になるから


歯の着色物
歯に含有される着物は、いわゆる発色団(化合物が色をもつために必要と考えられている原子団)で、有機物と無機物にそれぞれ由来します。
発色団は、歯の場合では黄曲または褐色系を発色します。

有機質では、コーヒー、紅茶、赤ワインあるいは果物などに含まれるタンニンなどの小さな分子で、カルボニル基や考香族基などの二重結合をもつことを特徴としている。
無機質は、鉄や銅などの着色した遷移金属イオンである。

ホワイトニングの作用機序
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素の酸化作用によって,発色団が有している二重結合を分解することで、無色の分子となります。
これが歯質のホワイトニングの作用機序と考えられています。
したがって、金属などの無機質による着に対してはホワイトニングの作用が及びません。


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いかがでしたか?
ホワイトニングに興味ある方はまずはご相談下さい。
綺麗な歯をいつまでも
門井歯科医院でした〜


この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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